耳鳴り⑤~耳鳴り経験者に聞いてみた~
耳鳴りは、ざっくり分けると、①耳そのものの不調、②脳が勘違いして興奮し耳鳴りになる場合、③そしてその他の病気のサインだと勉強しました。
私の周りで耳鳴りになった人達
1、老人性難聴
身近では、父が老人性難聴による耳鳴りです。
父の場合は、70過ぎてから聞こえが悪くなり、耳鳴りがするようになりました。
これは、①の耳の不調が原因の耳鳴り、ということになり、はっきり耳鼻科で断定されるんですね。
本人は、至って平然と「本を読んだり、テレビをみたりしている時は気にならない」と言い、医者からも年だから治らないと言われて、そのままにしています。
頭鳴りもしないようですし、程度は軽いのかもしれません。
2、突発性難聴
弟も一時期、耳鳴りがありました。
突発性難聴が原因です。
これも①に当てはまります。
仕事が立て込んで、しばらく放置していたため、状態が悪くなってしまったようです。
ボーという音、ワンワンと響くような感じと言っていました。
幸い、薬で3、4か月程度で治ったといっていましたが、突発性難聴の疑いがあったら、とにかく早めに耳鼻科に行かないといけません。
3、原因不明(脳の勘違い?)
職場の先輩も40半ばでなり、医者に気にしないようにと言われ、その後20年近く経つが治らずそのままだよと言っていました。
なんと、20年前のお医者さんも今のお医者さんと同じことを言ってるんですね。
耳鳴りは本当に研究が進んでないんだな~(涙)
静かな場所や寝るときになると聞こえてくる、耳に集中するといつでも聞こえると言っていたので、私よりは症状は軽いのかもしれません。
最初はもっと音が大きかったのか聞いてみましたが、もう忘れてしまったと。
でも難聴があるようではないですし、お話を伺ったときは、②の脳の勘違いということになるのかな?と思いました。
先輩のご兄弟も耳鳴りがあったようですが、いつの間にか治ったと言っていたとのこと。羨ましい…。
しかし、放置しても治る人は治るのが耳鳴りの不思議なところです。
4、その他の病気
他にも友人で耳鳴りになった人は、
⑴ 脳腫瘍(良性)→頭痛、めまい、耳鳴り
⑵ 顎関節症→顎に痛みがある
⑶ 貧血→子宮内膜症などの婦人科系の病気がある
それぞれ治療したところ、耳鳴りは治ったという例があります。
これは、③のその他の病気のサイン、耳鳴りが他の病気を教えてくれているということになりますね。
私も2、3の顎関節症と貧血はあるのですが、どちらも急になったわけではなく、10代のころからの症状です。
一応、通っている婦人科の先生には耳鳴りのことは伝えましたが、治療で貧血は一旦治まっているし、更年期が原因とも考えにくいと言われました。
顎関節症は10代のころマウスピースを作ったきりですが、今のところ、痛みもなく、今さらそれが原因とも思えず、確認は後回しになっています。
⑴脳腫瘍と⑵顎関節症の2人はご兄弟なのですが、たまたまかもしれませんが、耳鳴りの人の話を聞くと、親兄弟でなっている人が多かったです。
実際私もそうなので、耳が弱いというのは、何か遺伝というか、体質というか、そういう可能性もあるのかな~とちょっと思いました。
私自身の耳鳴りは、おそらく困っている多くの人がそうであろう②の脳の勘違いからくる耳鳴りなんだろうな~と思っています。
その他にも肩こりからくる血流の悪さとか自律神経とかストレスとか色々要因はあるのでしょうが、原因が分かれば苦労はしない。
はっきり分からないから治療も憶測でやるしかない。
どうしたもんか。
とりあえず、やれることはやってみよう。
ということで、次回は「耳鳴り⑥~運動、睡眠と鍼治療~」です。